天下の名勝・太魯閣(タロコ)峡谷

国家公園・花蓮太魯閣峡谷

台湾の東海岸の花蓮から中央山脈を横断して西の台中までの
約350キロを走る東西横貫公路があります。

花蓮の近くに大理石の岩山が、3,000m級の山々が連なる
中央山脈を水源とする立霧渓の流れと風雨に侵食され、
気の遠くなるような歳月をかけて造り上げられたのが、
奇跡の景勝地・太魯閣峡谷です。

いまは国家公園になっていますが、日本時代から国立公園に
指定されていた天下の名勝です。

花蓮の北30キロに東西横貫公路の入り口があり、そこから
天祥まで20キロまでが太魯閣峡谷です。

絶景の代理石の峡谷を走り抜ける道路沿いに、燕子口、
錐麓大断崖、九曲洞などのみどころが点在しています。

燕子口

太魯閣峡谷を代表する絶景の一つです。
両側の峡谷の絶壁の間隔が一番狭くなったところです。
対岸との距離はわずかの16mです。

岩肌には雨や風の浸食により、無数の穴がうがたれ、その穴に
イワツバメが巣を作ったのでその名前があります。

頭上には岩がのしかかるように迫り、押しつぶされそうな
圧迫感を感じます。

車から降りたお客さんが、落ちていた石を拾って、思い切り
対岸の岸壁に投げつけると、カーンと音がして石は飛び散りました。

隣では、ヨーロッパ人が、いやな顔をして見ていました。
あれ、石を投げて壁を傷めるのはマナーに反するのかしら、と
一瞬考えてしまいました。

錐麓大断崖高さ600m幅1200mにも及ぶこの峡谷で一番高い断崖が現れます。
代理石の大岸壁で、屏風のように真直ぐにそそり立つ景観は
息を呑むばかりです。

左右を岸壁で囲まれた断崖を仰ぎ見ると、空の形が台湾本島に
見えるといわれています。

九曲洞
絶壁をくり貫いて作られた曲がりくねったトンネルが9つも続く太魯閣峡谷
最大の観光ハイライトです。

多難な東西横貫公路の建設工事に中でも、最も困難を極めたところです。
公路の工事で120名余りの人が犠牲になったそうです。

太魯閣の入り口を過ぎると間もなく、建設中に殉職した人の霊を祀った
長春祠があります。

トンネルの中は、ひんやりとした空気が流れ、その掘削の大変さが
ひしひしと伝わってきます。

この区間は、車から降りてぜひ歩いての見学をしてみてください。

絶壁の高いところは、川底まで1700mもあります。
どの峡谷の川底にも、エメラルド・グリーンの綺麗な清流が流れています。

このあたりの代理石の埋蔵量は一千億トンともいわれ、これを掘り出す
には4千年以上もかかるそうです。

中高年のみなさん元気を出して、頑張ってください。

次の記事は、阿里山鉄道と森林遊楽区のお話です。



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